実は最近
カナダのラジオ番組をよく聞いているのですが
「Q」という番組では
バレンタインデーにちなみ
一夫一婦制
ゲイレズビアンの人権と結婚
について語ることで
現代の恋愛事情について
焦点をあてていました
実はこのテーマに
とてもビックリしたのです
だってこれって
日本ではちょっと考えられないような番組の企画だと
思いませんか?
日本だったら
こんなテーマ
重いしカタイよね
一体誰がオモシロがって
聞いてくれるんだよ
ってなっちゃいませんか?
でもカナダでは
これができちゃう
こういう企画がとおっちゃう
我が国日本のことを考えると
ショックでもありました
この社会的文化的な違いとは
一体何なのでしょう――
日本ではチョコレートの売れ行きとか
何個上げた?
何個もらった?
そんな話が主だと思います
なのに「Q」では
現在日本でも上映されている
クリント・イーストウッド監督作品「Jエドガー」の脚本を担当され
「ミルク」でアカデミー賞脚本賞受賞者でもある
ダスティン・ランス・ブラックという著名人をゲストに迎え
ゲイの人権と結婚という
とても大きく深い問題について
意見をうかがっていたのです
日本では
チョコを何個買ったとか
誰にあげたとか
誰からもらい
何個もらったのかとか
バレンタインのホロ苦い思い出とか
どのショップ
どのブランドがいいとか
そういう他愛のない話題を
楽しそうに話す――
というのがたぶん
一番心地良いのかもしれません
でも
「Q」にゲスト出演した
脚本家のダスティン・ランス・ブラックの話を聞きながら
こう思ったんです
日本では原発問題があって
あれほどのことがあったにもかかわらず
あいかわらず
広告代理店とチョコレート業界が作り上げた商業イベントの世界の中で
きゃっきゃっと言っている――
つまり
世の中が作り上げたイベント
誰かが作ったイメージの中で
あれほどのことがあっても今もなお日本人は変わらずに生きている――
ちょっと怖いなあと
思いました
だけど
「Q」を聞いていると
それこそ悲痛な声で
ゲイの人権や結婚の意味について
社会を変えよう
自分の人生を自分の手で創り上げていこう
というような
腹の底から出ている声で
ブラックは語っていて
彼のその声は
同性愛者でない人々にも
十分届くものだったと思いました
だからこそ
多くのリスナーに届くだろうと認められたからこそ
カナダのCBCという大手メディアで
企画が通ったのだろうと
思いました
同性愛者であろうがなかろうが
そのテーマが
本当に社会的にも文化的にも価値あるものだと
思えるものならば
カナダのリスナーは聞くだろうと
CBSのプロデューサーなりディレクターなりホストが
判断したのだろうと思います
別の見方をすれば
リスナーは社会的文化的な深く大きなテーマであっても
十分に耳を傾けてくれるだろうと
信頼されているとも言えますよね
果たして日本のメディアは――
別に同性愛のことにとどまらず
社会的文化的なテーマを
腹の底から語れるような番組が一体いくつあるだろうか・・・
果たしてリスナーは
社会的文化的なテーマに関して
深く聞き入れるほどの知的好奇心と探究心と向上心が一体どれほどあるだろうか・・・
日本では
経済的なテーマに関しては
十分語られています
要するに
「カネ」絡みになっちゃうんですよね
日本人の話って
社会や文化になかなか目がいかない――
日本人が大好きな経済学者ピーター・ドラッカーは
「ネクストソサエティ」という本の一行目に
日本は誰もが経済の話をする。だが、日本にとっての最大の問題は社会のほうである
と書いています
原発事故があり節電が呼び掛けられ
少子高齢化社会を迎える今
私たち日本人は
本気で経済一辺倒の思考回路から脱出して
社会の在り方
文化の在り方について
考えていく時期にきているだろうと
カナダのラジオ番組「Q」を聞きながら思いました
今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました